今日の給食は,「アップルパン,牛乳,棒餃子,チキンと野菜のトマト煮」でした。
この献立を見て,「あれ?パンなのに棒餃子?」と思った方も多いと思います。これには見えない物語が・・・。
昨日の16時頃のことです。給食センターの冷凍庫からピーピーと異音が・・・!!!急いで見に行くと,エラーメッセージが表示されていました。冷凍庫の故障です!今夏の猛暑や8月中旬からの給食に,冷凍庫も悲鳴を上げてしまったのでしょうか。冷凍庫のメーカーに連絡するも,修理に来られるのは夜で,その場で直すことができるかわからない,とのことでした。
時間の経過とともに冷凍庫内の温度がみるみる上がっていきました。冷凍庫の中には,今日の献立の主菜が入っています。
これでは,品質が落ちて安全に提供できない・・・。感染症対策で品数を減らしている中,さらに無くすことはできない・・・。でも,この時間から,食品業者に連絡をして,明日の朝イチで給食センターに届けてもらえるのだろうか。2300食分もの主菜を,一度に確保することができるのか。食物アレルギーをもつ子供たちでも食べられるものを用意することができるのか。・・・たくさんの不安が頭をよぎりました。
センターの栄養士さんが,ダメもとで業者さんにお願いの電話をかけました。事情を話すと,急いで在庫や配送の都合を調べてくださいました。折り返しのお電話があり,「棒餃子なら,該当するアレルギーもなく,在庫も確保できました。朝イチでお届けします!」とお返事をいただきました。みんなで,ホッと胸をなでおろしました。全国的にも各地で給食が始まり,忙しいはずの業者さんですが,迅速に対応してくださり,感謝しかありません。また,急な変更にも関わらず,作業にあたってくださった調理員さんにも感謝です。
ちょっとした献立変更。しかし,そこには,子供たちのお腹が空かないように,安心して食べられるよう,一生懸命に考え,動いてくれている方がたくさんいました。改めて,当たり前ではない「給食」に感謝です。今日も,おいしくいただきました。